Automation Studio™ は、油圧・電気に特化した「回路設計シミュレーションソフト」です。
そのシミュレーション機能によって開発・設計や試作、他部門との連携、技術継承、保守・サービスなどのさまざまな課題を解決できるため、建設機械、農業・林業機械をはじめ、航空宇宙、防衛、エネルギー、鉱業機械といった多様な業界で採用されています。
自分の設計が妥当かどうか自信がない…経験則ではなく、理論的に妥当性を検証したい
ベテラン技術者の引退、若手育成…時間は待ってくれないが技術継承、育成するにも膨大な時間がかかる
設計・試作・検証に時間・コストがかかるため中々新しい開発設計に手を出せないなぁ…
仕様変更の情報が他部門から伝わっていなく設計の手戻りが発生! の、納期が…
試作機に不具合が見つかったが原因が特定できず立ち往生…
量産品のトラブルを解決するために設計変更が必要だが、設計変更の影響が正確に分からない…
導入実績
作成した回路図やバーチャル測定器で測定したデータ、シミュレーション動画等をExcelやPower pointに容易に貼付けができ、効率的なレポート作成ができます。
また、回路内のコンポーネントのパーツナンバー、価格等のデータを設計図面作成時に割当てて、自動的に部品表を作成できます。その部品表をもとに、見積書、注文書等を作成可能なため、生産部門や購買部門、販売部門への展開も容易になります。
60社を超える豊富な製品カタログを活用できます。主要メーカーのコンポーネントやモデルには製品仕様がシミュレーションパラメーターとして反映済みで、シミュレーションのセットアップ工数を大幅に短縮できます。
ISOをはじめDIN、JIC、IEC、NEMAといった国際標準に準拠した回路図記号、シミュレーション回路が用意されています。また、各コンポーネントは機能別にグループ化されており、ライブラリ内の検索機能を使用して自分が使いたい記号を素早く探し出すことが可能です。よく使うコンポーネントや設定したパラメータを保存しておくことも可能です。
回路図記号やシミュレーションモデルをカスタマイズできます。バルブ、アクチュエータ、ポンプ、タンク、ギアボックス等の設定の他、任意の流体の設定が自由自在です。
オシロスコープ、マルチメーター、油圧テスター、圧力ゲージ、温度計などの計測機一式が揃っているため、シミュレーション中回路内の任意の場所で、圧力、流量、温度、電流、電圧などの変数を観察することが可能です。
マニホールドブロック回路図作成・各種設定の完了後、最大100パターンのマニホールドブロックソリューションを自動的に生成し、最適な提案を行ってくれます。
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油圧回路や電気回路、外部装置との結合ができ、多数のテクノロジーを融合し、完全なシステム設計が可能です。
シミュレーション中、様々な変数をモニターすることができます。シミュレーション結果を分析し、そのデータを他のアプリケーションにエクスポートすることも可能。上記の図では、シリンダの入口側圧力と出口側圧力の経時変化をプロットしています。
コンポーネントに任意の故障を発生させ、その影響を分析してトラブルシューティングに役立てることができます。
また、FMECAモジュールは、IEC 60812に基づいてシステムの故障とその影響を素早く分析することができ、システムの信頼性確保とトラブルシューティング工数の大幅削減に貢献します。
録画、録音機能があり、トレーニング用資料の作成、技術サポート資料の作成に役立ちます。
シミュレーション時に、コンポーネント断面アニメーションを表示することもでき、効果的なトレーニング用資料の作成が可能です。
APIを介してサードパーティのソフトウェアやハードウェアと連携できるため、MILSやHILS環境を作成してシミュレーションすることができます。
PLCを制御するプログラムはラダー図やSFCを使用できます。
ドラッグ&ドロップで素早く作成することができ、油圧回路や空圧回路とも簡単に連携ができます。三菱電機やシーメンスのPLCを再現したカタログデータを使ってシミュレーションすることもできます。
AutomationStudio™はこういったシミュレーションが簡単に出来るので、データの取り直し減少、不具合検証の効率化に繋がり設計工数削減を達成できるソフトだと思います。
また、AutomationStudio™はもともとやりたかった油圧のシミュレーションに関する機能は十分備わっています。一方、他の機能は「高度過ぎない」ため、価格もお手頃でした。
さらに、AutomationStudio™は日本語で使えるのでわかりやすく、感覚的な操作が出来るので簡単に操作できます。また、以前私たちが使用していたソフトとインターフェースが似ているので使いやすいです。
今は、AutomationStudio™を導入して6ヵ月経ち、シミュレーション精度の検証をしている段階です。設計開発のメンバーがそれぞれテーマや課題を持って検証を行っています。実機やこれまでの計算方法との整合性や精度を確認したり、これまで実機では見えなかった部分をシミュレーションでどの程度確認できるか検証しています。実は、現段階では検証に時間を使っているため、一時的に業務時間が延びているのですが…。検証を重ねることで期待していた成果に繋がり、工数削減が実現できそうな感触があります!
導入・運用までの流れ