2022年06月13日

日本大学(本部:東京都千代田区)、株式会社カナモト(本社:札幌市中央区)と株式会社伊東商会(本社:東京都中央区)の共同開発グループは、200mm のコンクリートスラブ厚を1kWのレーザ光で切断に成功しました。レーザ光によるコンクリート切断技術の実用化により従来工法で生じていた騒音や振動の問題解決を目指します。

 

■開発の背景
建物の解体や改修時のコンクリート切断は、騒音や振動の課題があります。今回、開発したレーザ光によるコンクリート切断技術は、既存のワイヤーソーイング工法やウォールソーイング工法と比較して低騒音・低振動でのコンクリート切断が期待できます。

これまで、可搬式レーザを用いて 100mm 厚以上のコンクリート切断実績はなく、かつ、5kW 以上の出力が必要でした。

日本大学教授永井香織による実験では、2020 年 10 月に 9kW による 200 ㎜厚のコンクリート切断に成功しました。その後現場での実用化を視野に入れ、低出力による切断工法の開発を目指し 2022 年 1 月に本工法を確立しました。

 

■レーザ光による切断技術(ドリカット工法)の特徴

今回、開発したレーザ光による切断技術(ドリカット工法)は、微細孔をあけながら切断する工法です。ドリカット工法により、ドロスの発生を低減させることで、1kW で 200mm 厚のコンクリート切断に成功しました。

20220613_プレスリリース写真1.png写真:2022年1月ドリカット工法の確立

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写真:ドリカット工法による200mmコンクリート切断

■今後の展望

本技術の製品化に向けて「小型化、軽量化、安全性向上、強靭性向上、耐久性向上、メンテナンス性向上」を図るため、研究開発、新たな開発パートナーとの連携を進めて参ります。

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日本大学作成:将来イメージ図

■R&R 建設再生展 2022 出展のお知らせ

R&R 建設再生展 2022 にて、レーザ光によるコンクリート切断技術のパネル展示を行います。

会期:2022 年 6 月 15 日(水)-17 日(金)

開場時間:10-17 時(最終日は 16 時半まで)

会場:東京ビッグサイト 東1ホール

ブース名:日本大学 生産工学部 建築工学科「デザイン×材料からみる先端技術」

ブース番号:4

入場料:1000 円(事前登録の場合は無料)

申込・詳細:https://rrshow.jp/2022/

 

■会社概要

日本大学 理事長:加藤直人

開発担当:永井香織(生産工学部建築工学科)

所在地:東京都千代田区九段南 4-8-24

URL: https://www.nihon-u.ac.jp/

 

株式会社カナモト

代表者:代表取締役社長 金本哲男

所在地:北海道札幌市中央区大通東 3 丁目 1 番地 19

URL:https://www.kanamoto.co.jp/

事業内容:建設機械器具のレンタル、鉄鋼製品の販売、エンジニアリングワークステーションお よび周辺機器のレンタル

 

株式会社伊東商会

代表者:代表取締役社長 伊東裕

所在地:東京都中央区京橋3丁目1−1 東京スクエアガーデン 6 階

URL: https://www.itnet.co.jp/

事業内容:FA 機器の提案、省エネルギーシステムの提案、社会インフラ機器の提案、国際調達支援サービス

 

■本件に関するお問い合わせ先

会社名:株式会社伊東商会

電話番号:03-3548-0160

担当者 :恒松、久保

E-Mail:ss@itnet.co.jp

 

※レーザ光による無機材料の切断方法及び無機材料の切断装置の技術は現在特許申請中です。