動画で見る「Automation Studio™」による基本的な油圧回路設計とシミュレーション

１．Automation Studio™のホーム画面の構成要素

こちらがAutomation Studio™のホーム画面で、3つの要素で構成されています。

① 各種タブ・リボン
上部にあるタブを選択して、ホーム、シミュレーション、ツールなどのタブを切り替えることができます。

② ライブラリ エクスプローラー
画面の左側には油圧、機械的、空気圧、電気制御のライブラリがあり、シリンダ、ポンプ、モータなど
一般的に使用されるコンポーネントがそれぞれ格納されています。
よく使うコンポーネントを組み合わせてカスタムライブラリを作成することもできます。

③ シート / ワークスペース
画面中央にはシートがあり、ライブラリからドラッグ＆ドロップでコンポーネントを取り出して
自由に配置することができます。手書きによる設計での用紙の役割をしています。

２．Automation Studio™を用いた回路設計の手順

回路図は簡単に２ステップで作成することができ、
そのまま回路が正常に動作するかどうかシミュレーションを行うことが可能です。

① コンポーネントの取り出し
ライブラリからドラッグ＆ドロップでコンポーネントを取り出します。
取り出したコンポーネントを右クリックすると、サイズ、角度、方向などを簡単に変更することができます。
またCtrlキーを押しながら選択することで、複数のコンポーネントを一度に取り出すことも可能です。

② 配管をつなぐ
マウスをコンポーネントのポートに合わせてクリックすることで、簡単にコンポーネント同士を配管でつなぐことができます。
他の配管をまたぐ配管も、自動でアーチ状に表示されます。

≪回路設計時の便利機能≫

【ズーム機能】
画面のズームイン、ズームアウトはもちろん、シート上にあるコンポーネント全体を表示する、
もしくは選択した回路図の一部に合わせてズームすることもできます。

【配管のライン機能】
複雑な回路設計図を見やすくしたいときに、配管のライン機能がおすすめです。
一部の配管を、圧力、パイロット、ドレイン、もどり等に分け、表示を変えることができます。
お客様指定の区分を作ることも可能です。

３．Automation Studio™を用いたシミュレーション

上部のシミュレーションタブから通常シミュレーションをクリックすると、
設計した回路に油や電気が流れ始め、シミュレーションがスタートします。
より遅い速度で見たいときには、スローモーションモードもあります。

方向切換弁のスプールをクリックすることで位置が切り換わり、シリンダが正常に動いているかを確認することができます。
コンポーネントをクリックして、パラメータをリアルタイムで調整することも可能です。
例えば、リリーフ弁のクラッキング圧力を高くしていくと、接続する配管の色が変化します。

配管の破線と矢印は油の流れを表し、色は配管にかかる圧力を表しています。
リリーフ弁のクラッキング圧力が高くなればなるほど、
接続する配管にかかる圧力が高くなっていることがひと目で分かります。

配管の表示方法については、色や閾値を自由に変更することができます。
デフォルト表示は油圧では圧力、電気では電圧となっていますが、温度や流量、電圧や電流の選択肢もあります。
こうした変更は回路図の全体、もしくは回路の一部分でも変更が可能です。

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