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IoT・VR・ロボット・AIなどの最新動向を知るべくドイツ・ハノーファーで開催された「CEBIT2018」へ

毎年、ドイツのハノーファーで開かれる「CEBIT2018(国際情報通信技術見本市)」は、IT分野における世界最大級の展示会。6月11日〜15日にドイツで開催された「CEBIT2018」では、世界70か国から約2700社が出展しました。スタートアップ企業は約370社が参加し、出展者、来場者ともに約60%がドイツ国外から訪れた人たち。BtoBの展示会でありながら、会場には観覧車や空中カフェなどのアトラクションもあり、まるでお祭りのような雰囲気です。IoT、VR、ロボット、AIなどの最新動向をキャッチアップすべく、7名の社員が現地視察に伺いました。

VR空間で設計やものづくりができる時代へ

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複数の企業がデモを展示し、大変盛り上がっていたのがVRゾーンです。工場で使えるものとしては、2次元の図面を3Dに起こし、これから購入する機械を工場に置くことが可能か、どのようにラインを組めば効率的になるかを確認できる「VRシステム」です。このシステムを使うことで、お客様に購入いただいた機械が、実際に工場内にどのように設置できるか、細かい提案ができるようになります。また、工場の組立作業などをVRでトレーニングできるシステムの展示もありました。

VRゾーンでは、ドイツ企業による3D CADやシミュレーションにVRを付加したサービスが目立ちました。離れた場所のパートナーと3D CADデータを目の前の空間で共有でき、編集もリアルタイムで更新される遠隔協働用システムや、10数個のセンサーを内蔵し、ものをつかむ動作など、指の繊細な動きをVRシステム上に再構築できるグローブなども目を引きました。これからはVR空間で設計し、ものをつくることも可能になりそうです。

ロボット・人物認識ビジョンシステム・5Gの導入で工場が変わる

ロボットのブースでは、数々の協働型ロボットが紹介されていました。大手メーカー以外の中小メーカーやベンチャーも多数出展していました。興味深かったのが、人間と同じような手をもち、ハンマーやドリルを使えたり、人に工具を渡したりするなど、AIによる学習機能もついたロボットです。いずれこのようなロボットと、人間が工場でともに働く時代が来るかもしれません。

日系メーカーを含め、各種センサーや360度カメラを使った人物認識ビジョンシステムのソフトを展示しているブースも多数ありました。安価なWEBカメラで瞬時に人を認識するソフト、工場の工程を改善するための視覚化や作業者の監視をするためのソフトなど、様々なものがありました。

日系メーカーを含め、各種センサーや360度カメラを使った人物認識ビジョンシステムのソフトを展示しているブースも多数ありました。安価なWEBカメラで瞬時に人を認識するソフト、工場の工程を改善するための視覚化や作業者の監視をするためのソフトなど、様々なものがありました。

圧倒的に数が多く、勢いがあった中国のブース

「CEBIT2018」はドイツで開かれる展示会なため、欧州をターゲットにした企業が多数出展しています。中でも今回一番驚いたのが、中国メーカーのブースがとにかく多かったことです。とくに深圳の企業やベンチャーの出展が目立ち、安価でユニークな商品を多数見かけました。中国の企業はとにかく勢いがあり、もはやハイテク分野の世界の最先端は中国にあると感じました。

その中でも「Huawei」は100社以上のパートナー企業と提携、共同で開発した製品やサービスを展示しており、ブースは驚くほど巨大でした。

展示会で気になったユニークな製品たち

日本企業の製品やサービスで気になったものも紹介します。まずは、接写をせず離れた場所からWebカメラで読み取る認識システム「カメレオンコード」。インフォファーム社が開発したこのシステムは、市販プリンターでコードを出力でき、電場障害がなく、RFID(ICタグ)より低コストで複数認識・長距離認識・高速認識が可能です。

その他には、3DLiDERにより、店舗内の人物を点群データで認識し、プライバシーを保護しながら行動を追跡・分析するスプリームシステム社のソフトも面白いと思いました。また、アスカネット社が開発した、空中に浮かぶディスプレイも展示されていました。こちらは静電気が起きない防爆仕様の場所、食品工場や、汚れを避けて操作したいシーンなどで役立ちそうです。

「CEBIT2018」の視察を通して、これからの産業やビジネスが、最先端テクノロジーによって大きく変化することは間違いないと感じました。そのような変化の時代の中で、お客様に最善な提案をするためにも、私どもはこれからも世界の最先端技術の動向に、常にアンテナを張り続け、今回の展示会を新たなスタートとして、新商材の発掘や、新たなニーズに応えるべく今後も活動していきたいと考えています。

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