1.よくあるお悩み:製造現場のデータ活用イメージが湧かない
製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めたい。
しかし、
「データの活用イメージが湧かない…」
「データはあるけれど上手く活用できていない…」
そんな、お悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
この記事では、製造現場で収集・蓄積したデータの活用方法を検討している方へ、
製造実行システム(MES)のデータを活用した「ジョブショップ工程における問題点発見事例 」についてご紹介致します。
製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めたい。
しかし、
「データの活用イメージが湧かない…」
「データはあるけれど上手く活用できていない…」
そんな、お悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
この記事では、製造現場で収集・蓄積したデータの活用方法を検討している方へ、
製造実行システム(MES)のデータを活用した「ジョブショップ工程における問題点発見事例 」についてご紹介致します。
この事例は、一般的なジョブショップ生産方式で、MESを活用することにより、
これまで認識されていたボトルネック工程とは違う「真の原因」を発見した事例です。
※部品A、B、Cの三つの工程から組立工程に部品を供給する流れ
①見せかけの課題
工場では、C工程からの部材供給が遅れることが頻繁に発生していたため、C工程がボトルネック工程だと工場の中では認識されていました。
そのため、C工程に対して設備の速度アップや段取り替え改善などの多くの施策が行われてきました。
しかし、組立工程への材料供給遅れは良化するという傾向は見られませんでした。
②MES活用事例:真の原因の発見
ボトルネックと考えられていた部品C工程の設備総合効率を確認してみると、思っているよりも低いことがわかりました。
更に、設備の停止理由を確認すると「生産オーダー待ち」と「運搬台車返却待ち」が多く、仕掛けカンバンと運搬用の台車が戻ってきていないことが原因で設備停止していることが分かりました。
また、部材C工程と組立工程間の「モノと情報の流れ」の改善後、改めてボトルネック工程を調べてみると、C工程ではなくB工程の能力が不足していることも分かりました。
③ 定量データを活用した「モノ」と「情報」の流れ改善のメリット
MESを使用すると複数工程のデータを俯瞰的に見ることができます。
その結果、全体を見渡すことが難しいジョブショップ型の工場でも、工程間の「つなぎ」の部分にある問題を顕在化することが可能になり、モノと情報の流れの改善に繋がります。
MES活用によって顕在化した「B工程の能力不足」改善の設備投資の審議においても、定量的なデータを使用することで、社内審議をスムーズに進めることが出来ました。
①製造現場の「データ蓄積・収集」のサポート
弊社はお客様の製造現場でのデータ蓄積・収集・活用を推進するツールとして、スモールスタートかつ拡張性のある製造実行システム「ProManage(MES)」を扱っています。
ProManageはドイツ政府が主導しているインダストリー4.0をサポートし、米国とヨーロッパを中心に約300社の実績と信頼のある製造実行システム(MES)です。
2021年春、ProManageのクラウド版がリリースされ、これまでよりも、さらに手軽に、スモールスタートでの導入が可能になりました。
②製造現場の「データ活用」サポート
弊社には「ソリューションアーキテクト」という現場経験も豊富な専門の社員がおり、お客様のMES活用、データ活用のサポート体制を整えています。
製造業DXにおける、データ収集・蓄積・活用でお困りの際は、お客様の立場で課題解決やソリューション構築に取り組みますので、是非お気軽にご相談ください。
※この事例は伊東商会「ソリューションアーキテクト」の前職での経験をもとに作成しました。