当初の課題
信濃川の下流に位置する「大河津可動堰」では、戦前から稼働している設備の老朽化に伴い、設備のリニューアルが予定されていました。この可動堰のゲート製作を請け負った株式会社IHI様が目標としたのは、「歴史的な先代設備を上回る可動堰を作ること」でした。新しい可動堰は現地の景観に配慮した「ラジアルゲート方式」が採用されましたが、ゲートを開閉するための油圧シリンダは、サイズが大きすぎて国内では製作不可能なものでした。
ポイント
- 大規模な可動堰を開閉する大型(直径約1m×長さ約10m)油圧シリンダが、国内では製作不可能である。
- 改築にあたり、歴史的な先代可動堰を上回る設備を作りたい
導入効果
可動堰の建設にあたっては、設備の長期運用を見越し、建設後の保守・点検などのアフターサポートも重要視されていました。海外に拠点を持つ欧州メーカーでは運用時の対応が難しいのですが、国内メーカーであるイートン社と伊東商会を通して油圧シリンダをご提供することで、サポートの問題を解消できました。
ポイント
- 国内メーカー(イートン社)を通し、オランダ製の油圧シリンダをご提供
- サポートはオランダ工場と国内工場を持つイートン社と共同で行い、長期運用にも対応
お客様の声
ヨーロッパにある有数の油圧シリンダメーカーより、イートン社(伊東商会)が採用されたのは、品質やアフターサービス、そして本プロジェクトに対する熱意と総合的な判断で決まりました。
製品完成までたくさんの問題が立ちはだかりましたが、その都度、日本・オランダ間の連携で何とか乗り越えていきました。そして、大変素晴らしい設備を2011年11月に完成させることが出来ました。設備としてはまだ始まったばかりですので、これからいろいろとアフターサービスについてサポートいただきたく思いますので、どうかよろしくお願いいたします。(IHIインフラシステム ご担当者様)
伊東商会が提案できるソリューション
伊東商会の持っている海外のネットワークを利用して、日本国内では製造していないものであっても世界中からお客様の必要な製品を発見・調達し、ご提供いたします。既存の製品では対応が難しく、実現を諦めてしまっている新設備等がありましたら、是非一度、ご相談くださいませ。