当初の課題
東京・銀座に本社を構える株式会社伊東屋様は、本店ビルの全体建て替えを行っていました。華やかな銀座の街に面し、“店舗の顔”にもなるビルのエントランスには、インパクトのある回転ショーウィンドーを採用。しかし、回転ショーウィンドーの駆動システムは非常に設計が困難で、過去に施工経験のある協力企業を探しておられました。伊東商会は、可動式駐車場など大型システムの設計・施工を行うエンジニアリング会社“くろがねエンジニアリング”様とのコラボレーションで、システムのご提案を行いました。
ポイント
1. 本社ビルのエントランスに、巨大な回転ショーウィンドーを設置したい
2. 大型扉駆動部の施工ノウハウを持っておらず、設計が困難
提案内容
回転ショーウィンドーおよびその駆動部
◆ 駆動部にベベルバディー減速機を作用、静音運転が可能に
正面ショーウィンドーにかかる風圧力・地震力や回転トルクを計算したうえで、住友重機械工業製のベベルバディー減速機を使用して回転扉の駆動部を製作。これにより、扉の静かな運転が同時に実現しています。
◆ 景観に配慮したコンパクトな設計
システムがビルの景観にふさわしいものになるよう、機械製品をイメージさせないような、コンパクトな設計をご提案いたしました。減速機は天井部に配置して、視界に入らないよう配慮しています。
◆ 危険防止のため、全閉時直前に回転を一端停止させる制御、インバータ制御
導入効果
会社エントランスは、お客様以外にもたくさんの方の目に留まる重要なシンボルでもあります。コラボレーションを行ったくろがねエンジニアリングは、大型扉の施工も手がけた経験があり、今回は大扉の機械設計や強度計算をご担当いただきました。完成した回転ショーウィンドーは、まさに“店舗の顔”の役割を果たす存在になっています。
ポイント
1. エントランスの景観を損なわない、静かでコンパクトな設計
2. 商品ディスプレイ用スペースを設け、堂々たる“店舗の顔”に
お客様の声
今回導入した回転ショーウィンドは、回転することでショーウィンドとしての顔と扉としての両機能を
備えています。回転時(90度で静止時)には、大きな開口を取ることで、銀座通りから自然に店内へと
アプローチが可能となっています。
2016年には建物全体でグッドデザイン賞を受賞し、ご来店いただいたお客様にも回転の動作中を
動画に撮っていただくなど、大変喜ばれております。
今までにない、このようなリクエストを叶えていただき大変満足しております。
伊東商会が提案できるソリューション
伊東商会は、くろがねエンジニアリングをはじめとしたエンジニアリング企業とコラボレーションし、機械・油圧・電気機器を利用した建築物内部の機械駆動装置のご提案も行っております。機械製品のノウハウが必要な、大規模設備導入のご相談もお待ちしております。