Automation Studio™は、既存の設計に
改善の余地があることを教えてくれました

機械製造
機械製造

当初の課題

(カンザス州、米国) 2020年9月28日

Great Plains(グレートプレーンズ)は、2016年にクボタグループに加わったアメリカの播種機・耕起インプルメントメーカーで、グレインドリル、プランター、耕運機、乾牧機などの農業機械器具を製造しています。すべての農機具は、トラクターから供給される油圧を利用して、機械の数多くの機能を動かし、作業をこなしています。

Automation Studio™ を約 4 年活用しましたが、当初は、実際に機械の回路を構築してテストした後に、油圧回路図を記録することだけに活用していました。最近では、システムが設計通りに動作することを確認にするために、実際にジョブショップで何かを製造する前に、Automation Studio™ を使って油圧回路の設計と検証を行うようになりました。また、エンジニアから提案された図面に沿って製品が正しい仕様で作られているかを確認するために、ジョブショップに情報を提供できるようになりました。

さらに、製品の初期の概念や設計に役立つツールだけではなく、Automation Studioは、既存の設計が正しく機能していないケースのトラブルシューティングに役立った場面もありました。

提案内容

Automation Studio を活用して、既存の油圧システムの問題の原因を確認・検証することができました。油圧回路だけではなく、機構設計のシミュレーションもできるので、従来の手法に比べると、より確実に・早く設計変更を行うことができました。また、内蔵されている電気ライブラリを活用することで、レシプロ制御回路を設定することができました。
そのため、シミュレーションを開始・停止することなく、特定の間隔でシステム全体の動きを確認することができました。

他の3次元CADソフトからの座標点を用いて、Automation Studioで機構を設計しました。これにより、実際の油圧シリンダーと、状況に適した負荷をかけてシミュレーションすることができました。シミュレーションのグラフを分析した結果、設計は仕様の範囲内であり、十分な安全性が確保されていると判断しました。

つまり、Automation Studioを使用することで、油圧の流れと圧力をリアルタイムに観察できるため、この新しい設計を実行する必要があると、確信がもてました。


2019年10月にテキサス州ヒューストンで開催された Automation Studio™ の対面式トレーニングに参加しました。そこでは、設計やシミュレーションだけではなく、サービス、技術サポート、販売など、弊社のさまざまな部門全体でのコミュニケーションなど、ソフトウェアの機能を最大限に活用するための使用方法を学びました。少人数制のトレーニングだったので、すべての質問に答えてもらい、特定の活用に合ったトピックを深く掘り下げて学ぶことができました。

お客様の声

Automation Studioは、単なる2次元油圧回路図ソフトウェアではなく、電気や機構のシミュレーションを含む完全なパッケージであり、一般的な3次元CADパッケージでは実現できない高い精度で、市場投入までの時間を短縮した設計や概念を実現します。

今後は、Great Plains(グレートプレーンズ)をはじめ、Land Pride(LP)や Kverneland(クバンランド)など、クボタグループの他の部門にも Automation Studioを活用するエンジニアを増やしていく予定です。

ジェイソン・エイクルベリー
製品設計エンジニア
Great Plains(グレートプレーンズ)

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