当初の課題
1922年の創業以来、「人命を守り、防災事業に貢献する」という社会的使命を掲げ、消防用自動車の開発・製造をしている
日本機械工業株式会社様(以下、日本機械工業様)。何年も前から見慣れた姿に思える消防車も、その内部では加速的にハイテク化が進んでおり、誰が扱っても安全に、正確に、迅速に操作できる「使いやすい消防車」を目指して、新しい消防車の開発に挑戦されています。
日本機械工業様がAutomation Studio™を導入したのは2021年6月。導入前は以下のような課題を抱えていました。
▼導入前の課題
・ベテラン社員が長年培ってきた技術やノウハウの継承には工数がかかるため、スムーズ且つ理論的に伝える手法の必要性を感じていた。
・設計は手計算やエクセル計算で行っており、設計工数がかかっている。試作品の出戻りによる再設計にも時間がかかり、設計精度の向上による試作回数削減も課題となっていた。
▼導入後のありたい姿
・設計のデジタル化による設計精度の向上と設計工数の短縮。ベテランの技術をデータで蓄積し、若手社員に早期に引き継いでいく環境を整える必要があると感じ、そのためにも最適なツールを選びたいと考えていた。
提案内容
日本機械工業様の業務内容を参考に、Automation Studio™を使ったデモンストレーションを実施し、ご提案しました。
<導入の決め手>
・わかりやすく直観的なUI/操作性で、運用に適用するイメージがすぐできた
・メーカーの製品カタログが充実しており、回路作成とシミュレーション効率が上がると感じた
・日本語のインターフェースで安心して使える
・伊東商会のサポートチームがスピード感を持って対応してくれるため、導入後も安心して使い続けられると確信した
※デモンストレーション例
Automation Studio™で作成した、建設機械アームのモデルと油圧回路シミュレーション
お客様の声
Automation Studio™で作成した回路では、配管内を流れる油の動きをリアルタイムに見ることができるため、わかりやすい。初めてAutomation Studio™を使う人でも感覚的に操作できるため、社員の育成に活用できるイメージを持てました。また、回路設計時間の短縮や試作・検証時間や費用の削減が期待できると感じています。
今後は新製品の開発にAutomation Studio™を利用していくつもりです。また、油圧回路設計だけでなく、電気回路設計にも利用していきたいと考えています。
作成した回路図は視覚的にわかりやすいので、弊社のお客様への説明資料としても活用できるのではないかと期待しています。